毎日ではないけど・・・

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2000年12月31日 日曜日 23:08:23
 今年も残り数時間となりました。
21世紀になるということで世間はお祝いムードですね。花屋さんに友樹に供える花を買いに行っても、お正月用の花を求める人たちばかりで、私一人違う世界にいるような感覚に襲われました。お墓をきれいに掃除して大好物のどら焼きとコーラを供えてきました。家も友樹の仏壇だけきれいにして、花をたくさん供えました。お正月も何も関係ありません。
今年も年賀状は書けませんでした。お祝いの言葉なんて言えそうにないし、言いたくない。

HPを訪れてくださった皆さん、ありがとうございました。
友樹が青春時代を送るはずだった21世紀・・・
私たちにとっては戦いの年になることでしょう。できるなら、現職の司法関係者の方々・法医学に詳しい方にこのHPを見ていただき御意見をいただければ幸いです。これからもよろしくお願いいたします。


2000年12月31日 日曜日 5:03:37
 HPを開設して約半年、たくさんの御意見をいただきました。覚悟の上で開設してとはいえ、読んで悲しく落ち込むことも何度もありました。私はメールをくださった方が、「掲載を希望しません」 と書いてないかぎりできるだけ原文のまま御意見に掲載してきました。削除してしまえば済んでしまうのかも知れませんが、こんな意見も来ているということを皆さんにも知っていただきたかったし、それに対しての御意見も聞かせていただきたいと思ったからです。でも、私が本当に皆さんからの御意見をいただきたかったのは富久邦彦さんのおっしゃるように 「警察、検察、裁判、少年法のあり方について」 です。もちろん、友樹が15年間生きていたことを忘れてほしくないから、HPを見てくださった方に命の大切さや、親が子どもを想う気持ちも若い人たちに知ってほしいから。

成田 徹さん、もう一度このHPを最初から最後まで読んでいただけますか? 確かに中学生になってから、照れも出てきて以前ほど会話も少なくなりました。友人関係もすべてを把握できていなかったと思います。親は子どもの友人関係にどこまで口出しできるのでしょう?友樹の事件のあった時、私は何度も何度も友樹に謝りました。自分より先に逝かせてしまった、助けてあげられなかった、悔やんで悔やんで・・・死にたいほど悔やんだ・・・。こんな気持ちは、子どもを失った当事者でないと理解はできないでしょう。


2000年12月29日 金曜日 1:01:01
 富久邦彦さん、私の気持ちをいつも代弁してくださりありがとうございます。はっきり自分で言えないのが情けない思いです。実はここのところ社会復帰している加害者5人を順次家に呼んでいました。調停員を通じ、謝罪の気持ちが有るのなら来てほしいと頼んだのです。加害者は憎い、友樹と同じ痛み・つらさ・悔しさ・無念さを味あわせてやりたい、私が一人暮らしで他に家族がいなかったら迷わず友樹の仇を取っていたでしょう、たとえ死刑になっても思い残すことはない、友樹の処に行けるのだから・・・
でも、娘を 「殺人者の娘」 にはしたくないから・・・

詳しいことは諸事情があり、まだ全部報告することはできませんが、彼らとは 「毎日日記を書くこと」 を約束させました。私たち家族にとって友樹の死は絶対過去のことにはなりません。彼らにも、「毎日たとえ数分でも良いから友樹のことを思って、友樹に報告するように、その日あったこと思ったことを日記に書いてほしい」 と約束させました。そして、その日記を見せに来てほしいと・・・

最初から最後まで暴力を振るっていた少年Fに、「もし、人の命を奪ったらたとえ未成年でも死刑もしくは終身刑になるかもしれないということになっていたら、それでも君は最後まで暴力を振るったかナ?」 と聞いたところ、「いえ、途中でやめたと思います。」 と言いました・・・


2000年12月27日 水曜日 23:07:12
 今娘と大阪に来ています。 冬休みになった娘の希望で一緒に来ました、友樹も一緒です。大阪のホテルでこの日記書いてます。

おさない りえさん、素敵な詩をありがとうございます。
私はたくさんの方に励まされ、見守っていただいているのですよね。私を支えてくださっている皆さん、いつも本当にありがとうございます。これからもくじけそうになることがあるかも知れませんが、友樹の無念を少しでも晴らしてあげることができる日まで私なりに頑張っていこうと思います。これからもよろしくお願いいたします。


2000年12月24日 日曜日 21:13:58
 今日昼間となり町の古河市へ買い物に行った、どこもかしこもクリスマス一色、クリスマスケーキ・シャンパン・プレゼントを買ってもらって楽しそうな親子連れ・・・
友樹、何がほしい? クリスマスプレゼントは何がいいの?
ねぇ、ねだってよ! 


2000年12月23日 土曜日 1:36:38
 BBSについては安易に開設してしまったことを反省しています。以前、各政党に 「少年法改正問題についてどのような考えなのか聞かせてほしい」 とメールを送りました。その時このHPのことも書きました。BBSは各政党の議員にも見てほしかったのです。そのことは以前の日記にも書きました。私の気持ちはすべて富久邦彦 さんが代弁してくださいました。何を言っても言い訳に取られるのではないかと思うと日記も書けなくなりました・・・限界でした・・・

警察官を目指しているtakashiさん
ぜひHP使ってください。絶対試験に受かって警察官になってください。被害者のために捜査できる警察官でいてください。組織に入ると信念を貫き通すことが困難なことがあると思います、でも絶対染まらないで・・・ 私どもの場合も、警察・検察が公平に真剣に捜査し真実を明らかにしてくれて、家庭裁判所がしっかりと事実認定をしていてくれていたらこんなにも苦しまなかった。息子を亡くした悲しみは同じだけれど、心の傷は違っていたかもしれません。今は、加害少年たちだけではなく、現行少年法を悪用しずさんな捜査をした警察・検察も許せません。どうか頑張ってください。


2000年12月19日 火曜日 0:33:06
 だいぶ風邪は良くなりました。
前回の調停で加害者側の誠意があまりにも感じられないのと、未だに謝罪もないことを調停員に話しました。自宅に戻っている5人の少年の保護司が誰なのかも、前橋保護監察所は 『プライバシーの問題』 として教えてもらえませんでした。保護司が少年たちにどのように接し教育をしているのか聞きたかったのです。

『 WILL 』 の時逢った少年院の職員によれば、少年院法という法律があり少年たちには日記を書かせているけれどそれを被害者側などには見せられないとのこと、「被害者側に手紙を出すことも禁止されているのですか?」 との質問には 「親や身元引受人・保護司になる人には手紙を出すが、被害者に対して手紙を書くというようなことは前例がない」 とのことでした。

「少年が 『少年院を出たら被害者に謝罪したい』 と言っても両親や保護司に 『被害者の感情を逆なですることになるから』 と止められるケースもあると聞いている」 とのことでした。そして少年院を出てからの彼らの動向は全く分からず、再犯を犯した時どこの少年院に入ったかくらいしか分からないと・・・

縦割り行政の現実を聞いたような気がしました。それでよいのでしょうか?
警察・検察の公平な捜査、しっかりとした事実認定、少年個々にあった更生のための教育、少年院を出てからの保護監察所・保護司と被害者側との連携は絶対に必用だと思います。保護司がボランティアだという理由で氏名を明かせないのなら、ボランティアではない保護監察所の職員が責任を持って、二度と犯罪を犯さないよう指導してほしい、被害者とも責任を持って向き合わせてほしい。


2000年12月14日 木曜日 18:48:24
 今日は17回目の月命日。9日の 『 WILL 』 が無事修了し気が抜けたのか帰ってきてから体調を崩し、風邪をひいてしまいました。なかなか更新できずご迷惑をお掛けしました。
『 WILL 』 では、涙声ながら何とか自分で発表することができました。グループ対話の時、少年院の職員をしているという方が来てくださったので色々話も聞けたし、私たちの思いも聞いていただきました、もっともっと多くの少年院の方に、被害者の思いを聞いてほしいと思いました。


2000年12月7日 木曜日 18:44:00
 12 月 9 日 (土) 大阪にて第二回 『WILL』 が開催されます。TOPページからのリンクで、詳しい日時・場所などがご覧になれます。お時間の取れる方是非、会場にいらしてください。
吉藤さん・高橋さん文書での説明は難しいものです。会場でお会いできれば幸いです。ぜひ、皆さんにも少年事件による被害者の生の声を聞いていただきたいと思います。私は、今夜から出かけます。


2000年12月6日 水曜日 22:55:21
 色々悩んだ末、BBSはしばらく閉鎖させていただきます。閲覧はできますが、書き込みができない状態です。ご了承ください。メールでの御意見お待ちしております。


2000年12月5日 火曜日 22:14:02
 今日は私の誕生日でした。自分の誕生日でさえ悲しみです。友樹はずっと15歳のままなのに、自分だけ生きて年を重ねていくことが友樹に申し訳なくて・・・ 今日一日泣いて過ごしました。


2000年12月4日 月曜日 2:31:24
 応援してくださる皆さんありがとうございます。このところずっと日記が書けずにいました。何を書いても言い訳に取られてしまいそうで・・・ いっそのこと 「BBS」 も、御意見欄も閉鎖してしまったほうが、これ以上傷つかずにすむのかもしれませんね。誰に言われなくても毎日が反省と後悔の繰り返しです。バイクさえ盗まなかったらこんなことにはならなかった・・・私の育て方が悪かった・・・そんなこと分かってる。それでも、正直友樹がこんなことになるきっかけを作った人間は皆憎い・・・全員実名を出してやりたい・・・

私も父親を亡くしています。ガンでした。胃の調子が悪いと病院にかかっていて、しこりがあると訴えてもレントゲンも取らなかった。病院を変えて検査した時には、あと三ヶ月と母に告げたそうです。最初の病院がちゃんと検査をしてくれていたら手遅れにならずに済んだかもしれない。そう思うと告訴してやりたいほど憎かった。

でも、親と子どもではぜんぜん違う。悲しみが違う。分かってほしいとは言わない、分かるわけないもの・・・


2000年11月25日 土曜日 23:44:55
 今日昼休み同僚と久しぶりに外に食べに行った。そこに、主犯格の一人少年Cの親がいた。少年Cは事件当日逮捕されたので、父親だけは焼香に来た。母親を見るのは、初めてだった。私は事件後食欲もなく、食べても下痢をしてしまう状態が続き、体重は 10 kg 近く減った。でも、その母親はすごい食欲で体型もふっくらしていた。その店は地元ではないので、誰も事件関係者などとは知らない。まして、加害者側は名前も住所も公表されない。 私たち家族が、大事な息子を殺され悲しみの中で必死に生きていた間、彼らは前と変わらぬ平穏な生活を送っているように見えた。


2000年11月23日 木曜日 1:56:06
 ホームページを訪れてくださる皆様、いつもありがとうございます。 たくさんの方の御協力のお陰で、第二回 『WILL』 の開催が決まりました。

もうひとつの子どもの日 『WILL』 のお知らせ
12月 9日 (土) 午後12時30分
場所 大阪市立西淀川区民ホール
大阪市西淀川区御幣島 3−13−3
主 催 少年犯罪被害当事者の会
資料代 1000円
定 員 500名 ( 先着順 )
問い合わせ 少年犯罪被害当事者の会事務局
   TEL 06−6478−1488
   代表  武るり子

私たち被害当事者の生の声を聞いてください。後半にはいくつかのグループに分かれて、直接参加者の皆さんと当事者の方とお話をしていただける 「グループ対話」 も予定されています。 たくさんの方の御参加をお待ちしております。


2000年11月22日 水曜日 1:34:19
 国会もさんざんもめていました。議員さんたちは、誰のために何のために議員になったのでしょう。国民のことを考えているとは、とても思えません。大人として恥ずかしいと思わないのか、とても残念です。

リンクのページにも紹介してあります、ELECTION が、内閣不信任案採決の一覧表を作成いたしました。皆様の選挙区の議員さんの動向は、どうだったのか、ご確認ください。詳細は、
  小選挙区 http://www.election.co.jp/news/news20001121.html
  比例区 http://www.election.co.jp/news/news20001120.html
各議員へのメッセージも送信できるようになっています。

内閣不信任案採決により、参議院で少年法改正が通過しそうです。私達の会では、今回の改正案が参議院を通過した結果を見て、署名活動をはじめようと思っています。ここに訪れてくださる方は、少年法に何らかの関心を持っていてくださると思います。少年法や少年事件の実態を知らない・関心がない方たちにどのようにしたら、関心を持っていただけるのか。長い文にならず、納得して署名していただけるよう、皆さんで考えています。良いアドバイスなどいただければ幸いです。


2000年11月18日 土曜日 2:14:46
 韓国在住の皆さん、励ましのメール、ご協力の申し出、本当にありがとうございます。お言葉に甘えさせていただきます。

先日娘が家に帰ってきたとき、二人でカラオケに行きました。そこで娘が歌った、「さよなら大好きな人」 という歌を聞いた時、友樹のことが重なって・・・とても心に残りました。「花・花」 の方が高校生の時大切な家族を亡くされ、その時作った歌だと後で聞きました。一生忘れられない歌になると思います。


2000年11月14日 火曜日 2:45:19
 娘を下宿先へ送って、ゲートボール場にお線香をあげてきました。署名の案はできたので、「会」の皆さんと検討をしています。早速署名に協力してくださる旨のメールをいただき、ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。

韓国の方からBBSの書き込みやメールをいただきました。プラウザが韓国語をサポートしていないのか、御意見に載せても文字化けしてしまいます。どなたか韓国語を訳していただけないでしょうか?お願いいたします。


2000年11月12日 日曜日 0:26:04
 参議院で、十分な少年法改正の審議をしていただくためにも、署名を集めようということになりました。このまま、与党案が参議院でも通ってしまうのではないかという強い不安があります。いったん 「改正されました。」 で、終わってほしくないという想いが子どもを殺された皆さん共通の気持ちです。法務大臣に提出した意見書にも目を通していただき、署名の文章が出来次第皆さんの御協力をお願いしたいと思います。

 娘が下宿先から、久しぶりに帰っています。夕べは、娘にせがまれて一緒にカラオケに行ってきました。「一度、友樹とも一緒に来たかったね。」と・・・「一度でいいから、友樹の歌声をちゃんと聞きたかったね」と・・・二人で話しながら・・・


2000年11月6日 月曜日 23:02:07
 リンクのページに、平成12年10月19日 「少年犯罪被害当事者の会」 が法務大臣に提出した意見書を紹介させていただきました。これから参議院で十分な検討をしていただきたいと思います。

 11月3日〜5日にかけて、岡山に住む 「 少年犯罪被害当事者の会 」 の方が友樹に会いに来てくださいました。彼女の息子さんは、去年の3月に18才〜20才の3人から集団リンチを受け殺されました。18歳の少年は少年法により家庭裁判所で少年院長期という審判が下され、先日少年院から帰ってきたそうです。19歳の加害者はあと数日で20才になるということで刑事裁判になりましたが、執行猶予がついたそうです。主犯格の20歳の加害者は刑事裁判で、6年の求刑に対し、4年という判決が八月の末下りました。検察は、「 傷害致死で懲役4年という判決は決して軽いものではない 」 と言ったそうです。控訴をするかどうかは被害者側が決めるのではなく検察に決められてしまうそうです。

 彼女とは去年の10月、「 少年犯罪被害当事者の会 」 主催による 『 WILL 』 で知り合いました。事件に遭った時期も近いため、時々電話で話をするようになりました。当初彼女は電話で、「 刑事裁判のなかで息子が暴行を受ける様子を加害者の口から聞くのがつらい 」 と言っていました。でも私は、「 密室の審判で何もわからないより、刑事裁判をしてもらえるだけうらやましい。頑張って 」 としか彼女に言ってやれませんでしたし、ずさんな捜査をされても審判ではそれがまかり通ってしまうことを思えば刑事裁判で真実がわかるのであれば、刑事裁判をしてもらえることがうらやましく思えてならなかったのです。

 でも、9/3に大阪で 「犯罪被害者の会 」 ( あすの会 ) のシンポジウムに主席したとき岡村弁護士もおっしゃっていましたし、先日のNHKスペシャルでも放送されたように、刑事裁判でも被害者はカヤの外なんだと知りました。柵の外で傍聴していて、加害者が 「死人に口なし」 を利用して、「被害者も悪かった」 と被害者の悪口を法廷で平然と言っても、「それは違います。」と言えないのだそうです。

 やっと意見陳述が許されたのは、加害者が不当に被害者も悪かったと言ったときから半年後だったそうです。その間の遺族の心境を思うと、刑事裁判の実態も知らず、彼女の本当のつらさもわからず、ただうらやましい頑張ってとしか言えなかった自分が恥ずかしく思ったのと同時に、彼女に大変申し訳ないと思いました。今回彼女が友樹に会いに来てくれて、ゆっくりと時間をかけて話ができたことで、たくさんのことを学ばせていただきました。

 岡村弁護士がシンポジウムのなかで、「刑事裁判を被害者の手に取り戻そう」 とおっしゃった意味がやっと理解できたように思います。「 少年犯罪被害当事者の会 」 が、『命にかかわるような重大犯罪は年齢に関係なくすべて逆送にして、事実認定をしっかりやるために刑事裁判にしてほしい』 と訴えていますが、刑事裁判の現状が変わらなければ、やはりそこでも真実は見えないのではないかと思いました。少年法改正だけではなく、刑事裁判のあり方も皆さんと考えていきたいと思います。


2000年11月1日 水曜日 23:43:48
 今日の各新聞でも少年法改正の記事が載っていました。厳罰化で少年事件は減少するのか?
原則逆送となって逆送率がどうなるのか?
やはりそこでも加害者のことしか念頭にないように感じます。被害者側にとってはどうなのか? という点にはあまり触れていません。罪を犯した少年の将来がどうだとか、更生がどうだとかだけで、将来を奪われた側の無念さには触れていません。

確かに第一歩は踏み出したけれど、結局与党案がそのまま通る形となりました。私たちが提出した、意見書や上申書は、目を通していただけたのか疑問です。議員さんや法曹界や人権派弁護士の方たちだけで改正案を作るのでなく、もっともっと広く意見を募ってほしいと思います。改正案が出来てから、意見書や上申書を提出したところで何も取り上げていただけなかったことは大変残念です。せめて、継続的な見直しをしていっていただきたいと思いました。